安全と環境への取り組み

福島第一原子力発電所
事故への対策

大七製品は全て安全性が証明されています

大七では、2011年の福島第一原発の事故直後より万全の対策を施しており、一貫して、製造行程の各段階で全製品の安全検査を行っています。公的研究機関によるゲルマニウム半導体検出器をもちいた厳密な測定を行い、放射性物質は不検出という証明書をいただいています。これまで一度も当社製品から放射性物質は検出されていませんが、福島県産品に対する風評が続く限り、世界中の大七ファンの皆様の安心のために、検査を続けてまいります。以下、当社の対策や安全に関する状況についてご説明いたします。

放射線量の測定
NaIシンチレーション・サーベイメータ

大七の位置関係

大七は福島第一原子力発電所から約60km離れた内陸に位置しています。事故の直接的被害が及ぶ地域ではございませんが、水素爆発によって大気中を広く飛散した放射性物質は、当地にも達しました。

事故発生時の緊急対応

原発事故発生のニュースにより、当社では直ちに空調設備・換気扇を停⽌し、さらにその日の内に窓や換気口にビニール等で目張りを施して気密性を保つよう対応しました。
これによって当時空気中に浮遊していた放射性をおびたチリ、ホコリの侵入を阻⽌したため、酒蔵内の放射線量は平常時とほとんど変わらない0.04〜0.06 マイクロシーベルトと、極めてクリーンな状態を保ちました。

窓や換気扉にビニールを貼って目張り

製造施設の環境

大七の酒蔵は、25cmの分厚いコンクリートをはじめトータル32cm以上の壁厚に守られております。外部からの放射性物質の影響はほとんど受けません。
さらに、開口部・出入り口への高性能フィルターやエアカーテンの設置によって、屋内環境は極めてクリーンに守られています。

高性能フィルター
エアカーテン

水について

大七の仕込み水は、屋内にある通称『中井戸』という井戸水です。放射性物質は土中への浸透力が弱いので、地中、奥深くから汲み上げられる地下水は安全です。毎年定期的にゲルマニウム半導体検出器による厳密な検査を受けており、常に放射性物質は不検出です。
また当地域の水道水は、水源が安達太良山麓の深井戸であり、一度も外気さらされることなく地下配管で市内の各家庭に届いています。常に放射性物質は不検出です。

中井戸

お米について

大七では、会津産米(五百万石)、富山県産米(五百万石)、兵庫県産米(山田錦)を中心に使用しております。福島県は、事故以来、米の全量全袋検査を継続しており、福島県産米は100%安全です。さらに当社では、独自に高い測定精度をもつ食品放射能測定モニタ(NaI(TI)シンチレーション検出器)を導入しており、すべての産地のお米について、厚労省が定めた「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」に添った計測管理を徹底しています。
大七はお米の安全確保に全力を注ぎますが、大七は風評被害を助長する立場には立ちません。完全な安全性を証明されたお米である限り、特定の産地を風評で忌避することはいたしません。

食品放射能測定モニタ

ボトリングについて

大七では、安全な原料から安全に造られたお酒を、クリーンな環境の瓶詰め工場で、全国初の「無酸素充填システム」によって、お酒と外部の空気との接触を最小限に抑えながら充填しています。

以上のように、私たちは安全性の確保に徹底して努めており、全ての商品の安全性について、確信を持っています。ご自宅用にもご贈答にも、自信を持ってお奨めいたします。

安全スクリューキャップの採用

大七は2007年から、独自に新しい形状のキャップを導入しています。現在市場に普及しているキャップは、開封時にちぎれた金属片が発生することや、切断面が指に優しくないことを当社では懸念していました。そこでキャップメーカーの協力を得て、開封時に金属片が発生しないよう形状を改良し、代わりに瓶口にシュリンクシールをすることによって未開封であることを保証する新しいキャップを、業界に先駆けて導入しました。

安全スクリューキャップ
従来のPRキャップ

大七商品はすべて新瓶を使用

大七ではこれまで、純米酒や本醸造などの商品には、リサイクル瓶も使用してきました。ところが近年、紙パックやペットボトルのシェア拡大により、大手メーカーからのリサイクル市場への新瓶供給が著しく減少し、瓶の劣化が急速に進んでまいりました。
そこで大七では、商品の安全のため、全ての商品において、新瓶を使用することにいたしました。また、当社が市場に新瓶を供給することにより、少しでもリサイクル市場を維持する一助になればと念願しております。

各種瓶型

生酛造りによる生物多様性の保全

新しい酒蔵を「木(床材)と土(珪藻土壁)と石(階段などの御影石)で造りたい」ということは、昔から温めてきたテーマでした。そして外断熱構造の堅牢な百年建築が完成しました。全ては、生酛造りにより長年に渡って大七の蔵に棲みついてきた微生物達に、心地よい環境を提供するためです。その結果、蔵には大七で新発見された酵素を持つ乳酸菌などを含む、生酛蔵ならではの豊かな微生物相が息づいています。

超扁平精米技術による米の有効利用

大七が独自開発した超扁平精米技術は、これまでの球状精米では十分に除去できなかった米粒の厚み部分のヌカを飛躍的に除去することに成功しました。それでいて、大七の最高級酒の精米歩合は、基本的に50%に過ぎません。
今までの精米では実現できなかった高品質を達成しながら、米という貴重な資源を有効利用している「超扁平精米技術」は、「エコプロダクツ大賞・審査委員長特別賞」(平成26年)を受賞しました。またこの技術は、日本が世界に誇る技術として、NHK国際放送で世界に紹介されました。

超扁平精米

有機栽培への取り組み

平成4年から27年まで、ほぼ四半世紀に渡って、地元二本松市の田んぼで社員と共に有機栽培の酒米づくりに取り組んでまいりました。農家出身者が少ない社員蔵人からの、酒造りのためにもっと米のことを知りたいという希望で始まったこの米作りは、多くの学びを私たちにもたらしてくれました。
限界のない、天のない米作りをという趣旨で「無天田」と名付けられた田んぼを舞台に、東京から作業に参加してくださった皆さんとの交流、楽しい早苗饗と収穫祭。この美しい田んぼは、東日本大震災と福島第一原発事故に見舞われましたが、社員全員で表土を剥ぐ除染作業と、失われた土の栄養を回復させる大⾖栽培を数年に渡って行い、震災後4年目にして最後の米作りを実現、田んぼの復活を見届けて、長年に渡った私たちのチャレンジを一旦終了することとしました。

無天田の田植え
無天田の稲刈り

太陽光パネルの設置・照明のLED化

大七では精米工場の屋根に太陽光パネルを設置しています。年間発電量は4万キロワット余りで、精米に要する電力の3割近くを賄えます。併せて高い天井の工場内を照らす水銀灯をLED照明に変更し、照明に要する電力消費量は三分の一に激減しました。省資源・省エネルギーの模範工場です。