シリーズ:お酒が語る、酒物語

「清酒大七」

コーボ 今日は楽しみだな。大七の最長老、その名も清酒大七さんに会うんだもの
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大 七 ヤッホー、コーボ君
コーボ あれ、最長老だと思ったら、意外に若々しいんですね
大 七 いつも体を鍛えなおして、万年青年の私だよ
コーボ それじゃ、清酒大七さんの歴史を教えてください
大 七 君も知っているように、1752年に初代が一族から独立して操業した時は、大山という名だった。多分、太田家の祖先の地、伊勢にある大山に関係があるのかもしれない
コーボ それがいつから大七になったんですか?
大 七 八代目が若くして当主になった時だ。大山という酒銘は全国あちこちで使われていることが判った。そこで歴代当主が襲名している七右衛門にちなんで、日本にひとつしかない大七の名を考えたんだ。若き八大名は日本一の願いを込めて富士山に登頂し、その足で大正七年七月七日、大七を正式に商標登録した
コーボ へー、カッコいい!
大 七 その当時のラベルには、松の木と、上にそびえる富士山が描かれているよ
コーボ 松は二本松市のシンボル
大 七 そう。昭和10年以降、購入した福島県第一号のダットサントラックに資材を積んで、東北各地の山に「酒は大七」の野立て看板を設置していった。今でいうCIだね
コーボ ひと頃は沢山あって、東北の風物詩みたいでした。
大 七 ラベルが今のデザインに変わったのは平成4年だ。創業240年を機に、アカンサスの葉と大七のシンボルマークをあしらったクラシック・モダンなデザインに一新した
コーボ えーと、アカンサスは不死、芸術愛、巧緻な表現の象徴。困難を征服して栄光に至るという意味も…
大 七 その通り。この植物を贈答する物同市には別離は訪れないという伝承もあるんだよ。
コーボ ラベルを囲む飾り罫は、米粒がモチーフです。もちろん扁平精米ですね!
大 七 よく知っているね。私には大七らしさが随所に描かれているんだ
コーボ 清酒大七さんは、どんなふうに造られているんですか?
大 七 私の造られ方は、上位の高級酒とも基本的な工程はほとんど変わらない。お米は丁寧に扁平精米して、和釜でしっかりと蒸す。麹米には酒造好適米の五百万石だけを使っている。種麹を麹室の中で慎重に散布するところも、麹蓋や麹箱で丁寧に手作りするところも、高級酒と同じだ。醪で発酵したあと、醸造アルコールを添加して味を調えるが、それには米原料のアルコールだけを使っているよ
コーボ さすが、少しの手抜きもなく吟味して造られてるんですね。しっかり生酛造りの風味が生きているあなたが一番のお買い得かもしれない!
大 七 昔から地元の皆さんに愛されているからね。大黒柱の地位は純米生酛君に譲って久しいが、今も地元の皆さんに、美味しい晩酌を楽しんで頂くのが、私の大切な仕事だ
コーボ ほんとにそうですね。最後に清酒大七さんのおいしい飲み方と、合う料理を教えてください
大 七 良き晩酌の友であるには、オールマイティさが求められるんだ。冷やでよく燗でよし、だよ。料理だって、刺身から鍋物、中華、ハンバーグまで。ジューシーな鳥唐揚げなんかもお燗で呑むと美味しいね
コーボ ありがとうございました!
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